公益社団法人射水市医師会

富山県の子どもたちのうち年間6-7人が細菌性髄膜炎にかかり、その半数以上が1歳未満です。

 平成20、21年度の県内では髄膜炎の発症は少なくとも計13例認め、1歳未満の発症例が8例と最も多く、このうち生後6カ月未満が6例でした。(2010年09月24日 北日本新聞)原因の80~90%を占める細菌はヒブ(インフルエンザ菌b型)と肺炎球菌。いずれもワクチンはあるが、国が個人に接種の判断を委ねる任意接種で費用は個人負担です。1歳以降に接種すると接種回数、料金とも少なくて済みますが、髄膜炎は1歳未満でこそかかりやすのです。できるだけ早めの接種をお勧めします。

 富山県では石井知事が記者会見で、乳幼児の細菌性髄膜炎を引き起こす「インフルエンザ菌b型」(Hib=ヒブ)ワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの接種を、10月15日から県子育て応援券の対象サービスに追加すると発表しました。子育て応援券事業は2008年度から始まり、第1子、2子に対しては各1万円分、第3子からは3万円分を配布し、一時保育や予防接種などを受ける際に利用できる。予防接種はインフルエンザ、水痘、おたふく風邪に限定されています。(2010年9月28日 読売新聞)
ヒブワクチンは発売以来、医院では一カ月に3人まで予約可能という形で全国的に行われてきましたが、10月よりその規制がなくなり、接種希望されてから待たずに接種できるようになりました。

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